ソフトバンク寺原隼人投手(31)らが18日、福岡・柳川市で野球教室を行った。柳川市近郊の小学5、6年生約100人に指導した。

 教室の最後には対プロ、対OBの真剣勝負が行われた。ホークスの98年ドラフト1位で現在、球団運営部スタッフの吉本亮氏(34)と、この日ボランティアを行っていた中学2年の草野遊意(ゆうい)投手(柳川有明ボーイズ)が硬式で対決した。

 吉本氏が現役時代に久留米医大病院を慰問した時に入院していたのが草野君だった。当時3歳で、その時の記憶そのものはぼんやりだが、その時吉本氏と一緒に写った写真を大事にしてきた。血小板が一気になくなる難病の突発性紫斑病を克服し、この日、初対戦した。

 結果は右翼フェンス直撃打と左翼前安打と吉本氏の勝利だった。草野君は「緊張しました。すごく飛ばしますね」。吉本氏は「慰問に行った時の子が、あんなに元気に野球をやっているというのがうれしいですね」と喜んでいた。