日本ハムのドラフト1位指名を拒否し、1年間浪人することを決めた東海大・菅野智之投手(4年=東海大相模)が7日、紅白戦に先発した。沖縄・那覇市内で春季キャンプを公開。今年2度目の登板という菅野は、2回を2安打2奪三振無失点に抑えた。四死球は与えず、最速144キロとまずまずの出来。初登板だった3日には苦戦した変化球の制球も安定し「少しずつ感覚が戻りつつある」と穏やかな表情で話した。

 浪人することで公式戦やオープン戦には出場できなくなるが、「紅白戦でも気持ちに変化はない。実戦から離れることは気になりません」。プロで年間を通して先発できる体力をつけるため毎日トレーニングに励み、体重も昨秋から7キロアップの93キロまで増やしたという。見据える先は1年後のプロ入り。「今絶好調でも何の意味もない。トレーニングの成果が出るのはまだまだ先ですが、進化した姿を皆さんに見せられたらいい」と話した。