<オープン戦:中日3-3ソフトバンク>◇10日◇岐阜

 中日ラファエル・クルス投手(30)が10日のソフトバンク戦で負傷交代し、開幕ピンチとなった。9回から4番手で登板し、1死一塁から代打小斉に初球を投げた際に、右ひじを痛めた模様。投球は捕手のミットが届かない大暴投となり、クルスは右腕をダラリと下げて顔をしかめた。チームメートらが駆け寄る中、悔しげにマウンドの土をけり上げベンチに下がった。「右ひじ?

 大丈夫」と話したが、異変が生じたのは明らかだった。

 右ひじは昨秋にも痛めている古傷で、故障の内容次第では回復に時間がかかる可能性もある。また、クルスは現在チェン、デラロサらと外国人枠を争っており、負傷が軽度でもオープン戦で投げられなければ1軍残留はままならない。2年目の飛躍を目指すセットアッパー候補が、厳しい立場に立たされた。