阪神金村暁投手(31)の開幕ローテーション入りが11日、絶望的となった。8日の西武戦で左足の強い張りを訴え、登板を回避。10日に兵庫県尼崎市の病院でMRI検査などを受け、「左太もも裏の筋挫傷」と診断された。常川チーフトレーナーは「歩くことは大丈夫。今後は状態を見て判断したい」と話すにとどめた。

 金村暁はキャンプから抜群の安定感を発揮し、開幕投手が決定的となった安藤に次ぐ存在として期待が高まっていた。今回の故障は重傷ではなく、2週間程度で投球練習を再開できる見込みだが、首脳陣は完治を優先させる方針だ。不完全な状態で開幕に間に合わせて、再発した場合、シーズンを棒に振る可能性がある。久保チーフ投手コーチは「投手はたくさんいる。無理してやって、また2、3カ月できなくなるよりはいい」と開幕ローテーション候補から外したことを示唆した。鳴尾浜球場でリハビリした金村暁も「(実戦の)メドは立っていない。分からない」と今後については言葉を選んだ。

 開幕ダッシュの鍵を握る先発構想にほころびが目立ち始めた。この日先発した福原は若手中心の巨人打線に4回で6安打を浴び、2失点。すっきりしない投球が続いている。岡田監督は「フォークが悪かった。ワンバンでもいいときに、抜けていた」と渋い表情。先発候補の杉山は安定感を欠いている。現状では安藤、下柳、アッチソン、ボーグルソンは期待できるが、残り2枚は流動的。今年も先発投手に泣かされるのか。金村暁の離脱は何とも不吉だ。【田口真一郎】