<オープン戦:中日2-5日本ハム>◇16日◇札幌ドーム

 チーム打率が12球団最低と低迷するオレ竜打線に、やっと光が見えた。16日の日本ハム戦(札幌ドーム)では現状での仮想開幕スタメンと見られるオーダーで臨み、オープン戦初の2ケタ安打を放つなど上昇気配だった。

 5回まで1安打無得点に抑えられていた打線が目覚めたのは6回。3番手宮西から井端が左中間へ二塁打を放つと、4番ウッズが右越えのタイムリー二塁打で1点を返した。さらに5番和田が低めのストレートを中前へ。ウッズ、和田の「WW砲」がオープン戦初の連打。さらに3番李も2安打を放ち、初のクリーンアップそろい踏みとなった。

 11打席ぶりのヒットとなったウッズは「ヒットが出ていなくても感じは悪くなかったからね」。前日は花粉症のため欠場した和田も「まあバットが振れる状態にはありますよ」と表情は明るい。チーム打率2割1分1厘は相変わらず最低だが、ようやくエンジンがかかってきた。【鈴木忠平】