<オープン戦:中日1-5ヤクルト>◇23日◇ナゴヤドーム

 あれれ、大丈夫?

 中日朝倉健太投手(26)と中田賢一投手(25)が23日、オープン戦最後のヤクルト戦で不安を露呈した。先発朝倉が3回2失点、中田が3回3失点。エース川上を含めた先発3本柱の2人が、スッキリしない形でオープン戦を終えた。

 朝倉は、得意のシュートの制球に苦労してボールが先行。2回先頭のリグスに四球を与え、2暴投も記録して2失点。オープン戦初黒星を喫した。「シュートの時にひじが下がる癖があるので、腕を上げて投げたらバランスが崩れた。今日は4回か3回の予定だったけど、3回で交代したのは状態がダメということでしょう」。登板後はブルペンに直行して43球を投げ「いい感じになっていたので修正したい」と話した。

 2番手中田もピリッとしない内容だった。4回に3安打、6回には4本の長短打を浴びた。「コントロールが微妙な上に、球が走ってないとこうなるとわかった」。前回登板の16日日本ハム戦も6回4失点とイマイチの内容。オープン戦4試合で防御率は4・20となった。「この結果を踏まえていくつかの部分を直さないと」と渋い顔だった。

 森バッテリーチーフコーチは「(今日の)内容は重要だよ」と、ローテの軸になる2人におカンムリ。谷繁は「2人とももうちょっとでしょ、すべてにおいて。まあ先に課題が出てよかったんじゃないか」とシーズン中でなかったことに救いを見いだしていた。【益田一弘】