ソフトバンク新垣渚投手(27)が「無期限調整」で1軍昇格を目指すことになった。全体練習休みとなった28日、福岡ヤフードームで行われた投手練習を見守った杉本投手コーチは、不調で2軍落ちした新垣について「本来の、自分の投球というものを取り戻すまでは、上(1軍)に呼び戻すつもりはない」と明言。期限を設けずに、2軍で調整させる考えを示唆した。

 新垣は今季も先発ローテーションの一角として開幕を迎えたが、3試合に先発して0勝2敗。防御率は4・66と不調を脱せず、9日に1軍登録を抹消された。原因は、昨季も苦しんだスライダーの制球力。決め球でもある自慢のスライダーを思うように制球できず、ストライクを取りにいった直球を痛打される場面が目立った。杉本コーチは「球自体は悪くないが、一番大事なスライダーを操れてない。それが戻らない限りは、いつまでたっても同じことの繰り返しになるから」と厳しい言葉を並べた。

 新垣は2軍降格後、体調不良も重なって投球練習を開始したのは22日から。だが、すでに4度のブルペン投球を行い「もう大丈夫。とにかく今は自分がやれることを地道にやっていくしかない」と表情にも笑顔が戻ってきた。5月3日には2軍広島戦(雁の巣)での実戦復帰も予定されており、1軍昇格へ向けた再スタートを切る。「あいつの力は必ず必要だから。しっかり課題に取り組んで試合で投げてほしい。結果よりも内容が大事になる」。杉本コーチは期待も込め、新垣の発奮を促した。

 2軍戦には最低でも2回先発予定で、1軍復帰は早くても交流戦以降となる見込み。王監督も「勝負は8、9月」と口癖のように話しており、後半戦にこの男が万全の状態でいれば、これほど心強いことはない。「無期限調整」はいわば、首脳陣の期待の表れなのかもしれない。【石田泰隆】