<西武3-4中日>◇31日◇西武ドーム

 中日中村紀洋内野手(34)が、西武戦9回のラストプレーで左太もも裏を痛めた。2死二塁の一塁守備。遊ゴロを処理した井端の送球を両脚を目いっぱい広げて捕球した際に痛め、地面に倒れこんだ。3アウトで試合は終わったが、左太もも裏を両手で押さえ、しばらく動けなかった。

 中村紀は「あんなに足が伸びたのは初めて。しゃれにならない痛さや」と話した。9回先頭の代打高山の打球をはじいて(失策)出塁を許しており「エラーを取り戻そうと思って、必死にやったら、伸びてしまった」と顔をしかめた。

 試合後は左足をひきずりながら自力で歩行。荷物を持ったまま西武ドームの階段を上ってバスに乗り込んだ。ここまで全52試合に出場し打率2割9分8厘、9本塁打、29打点をマークしており、チームにとって欠かせない存在。本人は「(筋肉の)ブチッという音はしなかった。明日は出る」と話し、病院にも行かなかったが、離脱となれば、森野、谷繁が出場選手登録を抹消されている中で大きな痛手となる。