“ダブル史上初”を狙う-。広島は21日からホームで楽天2連戦。初戦の先発が予定されているルイスは現在交流戦5連勝中。05年に西口(西武)が記録したシーズン交流戦最多勝の6勝まであと「1」だ。05年の交流戦は36試合だったため、24試合での6勝は史上初。また、西口は05年の交流戦は6勝1敗で、連勝は3どまり。交流戦無傷6連勝となれば、これも史上初だ。

 両リーグ最速10勝を達成したルイス。カープでは13年ぶりの快挙だった。その右腕が、今度は新記録達成を目指す。今回勝ち星を挙げれば、西口(西武)以来2人目のシーズン交流戦6勝となる。24試合での達成も、6連勝も史上初だが「個人の白星は気にしていない。チームの雰囲気がいいので、貢献したいね。記録は気にしないよ。今までどおりの投球をするだけ」。あくまで自然体で交流戦ラスト登板に臨む。

 5月24日のオリックス戦で勝ち投手になって以来、破竹の5連勝。西武から2勝、日本ハム、ソフトバンクから1勝ずつと相手がどこでも関係ない。「セ・リーグとパ・リーグの違いはあまり感じない。どこのチームでも主軸はいい打者がいるからね」。常に安定した投球を続ける頼れる11番。交流戦では37イニングで自責点9の防御率2・19。初対戦となる楽天に対しても余裕たっぷりだ。

 「ノムラ監督は知っている。ボヤきで話題になっている人でしょ。『あんな投手は打てない』というボヤきを聞いてみたい気がするね。まあ、まだ試合も始まってないからね」。ノムさんに「ボヤかせる」宣言?

 が飛び出すほどの滑らかな口調が、順調な調整ぶりを伺わせる。

 19日は雨の広島市民球場でランニングなどを行った。この2連戦で、楽天はエース岩隈が登板する予定。もし初戦にくれば、最速10勝を挙げた2人の対戦となる。「もしそうなれば難しい試合になるとは思うが、エキサイティングだね」。ここで連勝すればカープは今季5度目の3連勝。最高の形で交流戦を終えられる。これまで借金シリーズだった交流戦はここまで12勝10敗。まずはルイスが先陣を切り、岩隈より先に11勝目を挙げる。【網

 孝広】