球宴の監督推薦選手が14日発表され、阪神から下柳剛投手(40)と矢野輝弘捕手(39)のベテランバッテリーが選ばれた。金本知憲外野手(40)もファン投票での出場をすでに決めており、地元・京セラドーム大阪での初戦(7月31日)は3人そろっての出場が濃厚。虎の“アラフォー・トリオ”がオールスターでも表彰台独占を目指す。

 阪神が球界に誇るアラフォートリオがそろい踏みだ。ファン投票で出場を決めた金本に続き、監督推薦で下柳、矢野が選出。3人でお立ち台に上がった6月9日のオリックス戦に続き、オールスターでもトリオでの活躍を目指す。

 開幕から先発ローテを守り、15試合8勝2敗、防御率2・54と安定したピッチングを見せてきた下柳は、3年ぶり5度目の出場。「素直にうれしいです。今年は矢野さんの構えたところに何球投げられるか。三振を取らないで、いかにゴロで打ち取るかですね」と技巧派らしい目標を掲げた。対戦したいのは「日本ハムやソフトバンクのバッター」。古巣でプレーする小久保や柴原、稲葉、川崎らに勝負に挑む。

 2年ぶり7度目の出場を決めた矢野は「何回選んでもらってもうれしい。今年は規定打席にも達していないので、選んでもらえて感謝したいですね」と話した。自身も打率2割9分6厘を誇るが、トリオでの選出に「本当にシモとカネは選ばれて当然の成績。一緒に行けてうれしい」と笑顔だ。

 そして気になるのが表彰台の行方だ。オールスターで各試合用意されているのはMVP(賞金300万円)、ベストバッター賞、ベストピッチャー賞、ベストプレー賞(各100万円)の4賞。つまり、トリオのでの受賞も夢ではない。

 今年は第1戦(7月31日)が地元・京セラドーム大阪で開催されるため、下柳-矢野のバッテリーに金本を加えたアラフォートリオでの出場が濃厚だ。下柳は「その話を2人でしていて、特徴がないから困るなあと言っていたんです」と、あくまで謙虚だが「関西で投げる機会があれば、恥ずかしい投球をしないように頑張ります」と、闘志を内に秘めた。【福岡吉央】