<横浜2-6巨人>◇19日◇横浜

 横浜村田修一内野手(27)に、待っていた球がきた。3点を追う6回裏2死一塁。シンカーが4球続いた後の5球目。真ん中高めにきた143キロの速球をとらえ、左翼スタンドへ運んだ。「そろそろ真っすぐ突っ込んでくるだろうと思っていました」。リーグトップの巨人ラミレスに並ぶ27号は、球団タイ記録となる5試合連発でもあった。チームの勝利には結び付かなかったものの、村田の打撃は最高の状態を迎えている。

 配球の読みがさえている。18日の26号は、前打席で三振した高めの速球を狙っていた。弘田ヘッド兼打撃コーチも「投手の狙い、心理を考えて打席に入っている。そうでなければ打ち続けることはできない」と、結果に至る過程を評価している。もちろん読みだけではない。村田は「読みが外れても完全に崩されることがない。ヒットになったり、ファウルにできる」と言う。頭と体がともに充実しているからこそ打ち損じが少ない。北京五輪の代表チームでも、主軸としてキーマンになりそうだ。

 球団タイ記録について「特に感想はありません」。さらに本塁打争いトップタイにも「特にありません」と興味を示さなかった。「個人の目標はチームにマイナスになりますからね。今は自分のやれることを精いっぱいにやりたい」。大矢監督は「(第1打席で)空振り三振を喫した速球を本塁打にした。やられたら、お返しするという気迫がヤツにはあるね」と評した。今の村田には、チームを立て直す力も備わっているはずだ。【飯島智則】