<阪神2-5広島>◇6日◇京セラドーム大阪

 広島の「ケンさん」が、またも阪神の前に立ちふさがった。5日の前田健太投手(20)に続き、高橋建投手(39)が昨年5月17日以来、447日ぶりの阪神戦勝利で今季8勝目を挙げた。5回まで毎回安打を浴びる苦しい投球も7回を8安打2失点にまとめた。チームは3連勝で、ブラウン監督は「ケンさんがチームに勝つチャンスを与えてくれた」とたたえた。

 苦しい投球でも大崩れしない。ベテランの真骨頂だった。3者凡退は6回のみ。5回に同点とされた後も金本、高橋光を打ち取り最少失点で切り抜けた。「追いつかれてより必死になったのかな」。

 前回登板の7月28日巨人戦に続く2連勝で今季8勝目。高橋の連勝は5月23日以来2カ月半ぶりだ。14年目だが2ケタ勝利は01年の10勝のみ。7年ぶりの大台が見えてきた。「2ケタは目標だけど、次の登板のことを考えて1試合1試合しっかり投げたい」。39歳のおじさんは試合後も冷静だった。