<阪神1-4中日>◇27日◇甲子園
阪神7番高橋光信内野手(33)が自身10試合20打席ぶりという、久しぶりのタイムリーで1点を奪った。5回無死二塁。中日小笠原のストレートを左翼線にはじき返した。2点を先制された直後に出た適時二塁打。「10試合?
打ってなかったんだね…。また明日。調子は悪くないから」。敗戦に笑顔はない。だが懸命にガムシャラに二塁へ走った。第1打席にも右前打。新井の魂をほうふつとさせるハッスルぶりだった。
一塁で同ポジションの新井とは、しばしば食事をともにする仲だ。実績が上でも自分を尊敬してくれる、かわいい後輩でもある。26日、その新井の疲労骨折の報に何より驚いた。「骨折って聞いて信じられなくて、もう1度(球団関係者に)確認したんですけど…」。自身の定位置を脅かす存在だが、重傷を押して戦い続けた仲間がクライマックスシリーズまでに戻ることを何より願っている。
もう1人、活躍を見せたい人がいた。この日、8歳のバースデーを迎えた愛娘だ。どんなに野球に集中しても、この日だけは忘れてはならないと、数日前から指折り数えて待っていた。「今日は娘の誕生日だったので、いいところを見せられて良かったです」。勝利はプレゼントできなかったが、父の威厳を示す一打に少しだけ笑みがこぼれた。



