<楽天4-6オリックス>4日◇Kスタ宮城
オリックスが、ついに2位に浮上した。「CR砲」の活躍で楽天を下し、日本ハムにサヨナラ負けしたソフトバンクを抜いた。4番ローズが34号逆転満塁弾を放てば、3番カブレラはダメ押し32号2ランの今季11度目揃い踏み。今季初の6連勝を決め、貯金を今季最多3とした。9月以降の2位は98年10月8日以来、約10年ぶりになる。初のクライマックスシリーズ進出が現実味を帯びてきた。
我慢は報われた。2点を追う5回表2死満塁。ローズはフルカウントになるまでの2球の判定に不服な表情を見せた。自問自答するかのように自らを鎮め、腹に収めた6球目、外角へ抜けた楽天木谷のフォークは見逃せばボールだった。コースも高さも、関係ない。振り抜くと、打球は左翼席へ吸い込まれる逆転34号満塁アーチ。珍しくガッツポーズをし、両手を広げて本塁へ戻ってきた。
うらみ節などない。微妙な判定には「ノーコメント」。それでも「ナイス我慢」と笑った。不惑の我慢に、カブレラも共鳴する。7回表2死一塁で左翼席へ32号2ラン。前日3日の同戦で、守備機会で左ひざを強打したがアイシング治療で先発を直訴していた。今季11度目の「CR砲」アベック弾で初の6連勝。ソフトバンクが負け、9月以降としては98年10月8日以来10年ぶりの2位浮上だ。
もう個人記録など頭にない。ローズは西武中村にキング争いで1本差に詰め寄っても「タイトルより優勝。本塁打王は取ったことがあるが、チャンピオンシップは取ってない」と語気を強めた。近鉄在籍時の01年にはリーグ優勝を経験しているが、日本一はない。10年ぶりの2位は通過点でしかない。
大石監督もローズの逆転弾に「結果的には試合を決めた。2球くさいところをストライクと言われて、よく我慢して集中していた」と感心した。私欲や瞬時の感情に身を委ねない4番が、運んできた勝利だった。指揮官も2位浮上に「(気にするのは)もう自分のところだけです」と他球団の勝敗に一喜一憂しなかった。8年連続Bクラスに低迷してきたチームが、過去の悔しさをバネに、6連勝を勢いにして5日から首位西武と激突する。【今井貴久】



