<日本ハム4-3ソフトバンク>◇4日◇札幌ドーム

 ソフトバンク王監督ら首脳陣は、試合終了から約15分後に、ようやくコーチ室から姿を見せた。今季6度目のサヨナラ負けで3位に後退。5位ロッテまでわずか1・5ゲーム差という危機的状況を乗り切る打開策が、今のチームには必要だ。「9イニングの中で7回も先頭打者を出され、チームの力がないところで守勢に回っている。(福岡に)帰ってからやり直しだ」。王監督は怒りを押し殺すように、そう一気にまくし立てた。

 投打ともに歯車が狂い始めた。投手陣は2回を除いて、毎回走者を許した。うち7回が先頭打者。同点の7回に打線が2点を勝ち越した。先発杉内が1点差とされると、王監督は8回から篠原にスイッチ。だが、篠原は左前安打、9回の3番手佐藤は四球、とともに先頭打者を出塁させ、その走者が得点に直結した。

 打線は毎回、走者を出し、うち7回は得点圏まで進めたが、3点を奪うのがやっと。中でも4番小久保の不振が深刻だ。5打数無安打で、うち4打席が走者を置いての打席だった。これで20打席連続無安打、32打席無打点という惨状だ。「全然やな、全然。全くダメ」と小久保も自身の不調にはがゆさを隠せない。

 クライマックスシリーズ(CS)に向け、不安材料ばかりが増える。3位での進出は第1ステージを敵地で迎える。これで今季のロード成績は24勝34敗。敵地ではオリックス戦が3勝5敗(スカイマークを含む)、日本ハム戦3勝6敗、ロッテ戦4勝5敗、と2位以下の本拠地すべてで負け越している。試合前、王監督はこう言った。「今はCSのためにどうこうじゃなくて、まずは出場権を勝ち取らないと。出ると決まって、相手も決まれば考える話であって、今はまず目先のこと」。残り24試合の激戦に備え、チームは5日、札幌から福岡へ移動した後、全体練習を行う。【中村泰三】