西武渡辺久信監督(43)が、17日に開幕するクライマックスシリーズ(CS)第2ステージの初戦先発に、涌井秀章投手(22)を指名することが5日、分かった。第1戦の球場となる大宮のマウンドを唯一経験し、もっとも安定感のある帆足を推す声もあったが、10勝11敗と不調だった昨季最多勝右腕に、リベンジの舞台を用意する。
渡辺監督は涌井復活プランを熱く語った。「外角低めの原点能力が甘くなっている。いろいろと迷っているけど、打たれてもヒットにしかならないんだから」と課題を指摘。持ち味の制球を見直し、原点回帰が必要と力説した。6日に、CS直前合宿を行う宮崎・南郷に出発する。涌井は「春のキャンプのつもりで徹底的にやりたい」と自分を追い込むつもりだ。
3年目に最多勝を獲得し、4年目に故障でどん底を経験した渡辺監督は「4年目は相手にも研究されて、そううまくいかないもの。おれもシーズンがダメだった時は日本シリーズで取り返してやったよ」。涌井の復活を信じ、責任重大なCS初戦をあえて任せる。
先発構想は「4人で考えている」という。対戦相手はオリックス、日本ハムの勝者。相性などで流動的な部分は残されているものの、2戦目以降は12勝の岸、11勝の帆足、11勝の石井一の順が有力だ。10勝の涌井を加えた“2ケタ勝利カルテット”で最強ローテーションを組む。涌井で初戦を取れば短期決戦で重要な流れを引き寄せ、若いチームが一気に勢いづく。【柴田猛夫】




