中日ドラフト1位の日本通運・野本圭外野手(24=駒大)が“アマ最終戦”をホロ苦フィニッシュした。14日、京セラドーム大阪で行われた社会人野球日本選手権1回戦でトヨタ自動車に0-5で完封負け。3番右翼で出場し、3打数無安打に終わった。「完全に僕の力不足。今年最後の大会でチームに貢献できなかったのが悔いが残る」とうなだれた。

 それでも俊足強打への評価は変わらない。この日も6回2死一塁から2球ファウルで粘って四球を選ぶなど選球眼の良さを見せた。担当の仁村スカウトも「チームは負けたけど、彼は走攻守三拍子そろった選手。キャンプではほかの選手の刺激になるように頑張ってほしい」と話した。

 いよいよプロモードに入る。1位指名を決断した落合監督からは「うちはセンターがいない」と、中堅手候補として期待されている。目標は打率3割だが「課題を突き詰めないと3割バッターは難しい」と表情を引き締めた。近日中に仮契約を結ぶ運び。この日の屈辱をバネに、プロの世界に飛び込む。【福岡吉央】