実は足も速いんです!

 中日入りが内定している前日本ハムの小山桂司捕手(27)が17日、俊足をアピールした。この日の秋季練習で、リードを取った状態で塁間タイムを計測。野手16人の中でトップの数字をたたき出した。

 チームの方針で数字こそ明かされなかったが、50メートル5・8秒の俊足は本物だった。下半身に疲労も出始めてきた秋季練習参加3日目。「もう足がパンパン。きょうはいいスタートが切れなかった」と言いながらも、若手の中で速いと言われる岩崎や沢井をも上回った。

 これには小山自身もビックリ。「本当ですか?

 でも(走塁の)苦手意識はない。ファームでも盗塁はしているし、もちろんサインが出たら走ります」。ファームでは3盗塁を記録しており「代走とかでもチャンスがあれば」と、やる気をみせた。

 笘篠外野守備走塁コーチも「(走塁の)技術はないが、スピードは速いものを持っている。走れる捕手は少ないし、技術を教えれば面白い存在になるかもしれない」と期待。正捕手争いは谷繁以外は横一線のため、走力が計算できるようになれば、2番手の座を勝ち取る可能性もある。

 この日はシート打撃でマスクを被り、三塁走者をけん制で刺すなど、自慢の強肩もアピール。2日前の紅白戦でのバッティングに続き、足と肩でも存在感をみせた。【福岡吉央】