来年3月開催の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で連覇を狙う日本は戦国武将・上杉謙信の戦法で対抗する。

 WBC日本代表を率いる巨人原辰徳監督(50)が11日、上杉謙信の「車懸かりの陣」でライバル国に対抗する考えを披露した。注目のオーダーには「全体を3つに区切って、車懸かりではないが、一の矢、二の矢、三の矢という形でいきたい」と、戦国時代の武将・上杉謙信が川中島の戦いで用いたとされる戦法に例えた。

 具体的には1~3番は出塁率の高い選手を起用。4~6番はチャンスに強くチームバッティングができる選手に任せる。そして7~9番には、意外性がありバランスのある選手を置きたい構想だ。具体名は出さなかったが、どこからでも得点できる新発想の打線を思い描いている。

 原監督

 巨人のような単一チームでなく奥行きや広さがある。単一チームではクリーンアップに集約して得点力アップを狙うが、サムライジャパンは少し替えたい。みんな主軸を打てる打者だからね。

 メンバーには手紙を書いて送った。「日の丸を背負ってサムライジャパンとして強く戦っていこう」という文面で「松坂やダルビッシュは先頭でグイグイ引っ張ってほしい選手。イチローは、オレは戦うって言ってくれた。前回の経験があるし、しっかり戦ってくれると思う」。個性派集団と頂点を狙う気構えはできている。【竹内智信】