09年は走ってVじゃ!

 広島の来季のキーワードは「危機感」だ。若きチームリーダーの東出輝裕内野手(28)が30日、08年シーズンを総括。新球場で戦う来季への「期待感」よりも、フルメンバーでシーズンを戦ってもクライマックスシリーズ(CS)進出を果たせなかった点に着眼した。

 「“戦力”は今年以下になると思うんです。北京五輪では誰1人抜けずに、それでも、CSに行けなかった。来年は五輪がないでしょう。ガチンコで戦うことになる。安易に『よくやった』ととらえるのは怖い」

 セ6球団で唯一、北京五輪にメンバーを供出しなかった。日本代表が離脱した8月は12勝9敗と善戦したが、シーズン終盤に息切れし、CSに届かなかった。

 「中日は終盤に7連勝したし、地力がある。1人1人の地力をつけないといけない。1つのことを徹底してやること。走塁への意識でもシーズンどこまで持続できるか。優勝という目標もあるし2つも3つもレベルを上げないといけない」

 今季は東出が13盗塁、天谷が13盗塁、赤松が12盗塁をマークした。機動力野球を推し進める上で「下地」はある。東出は「1人、3~5割くらいは盗塁数を増やさないとね」と話したこともある。年の瀬を迎えても、浮かれはない。黄金時代のカープは走塁も大きな武器だった。強い赤ヘル軍団復活へ。東出が、先頭を切って走る。【酒井俊作】

 [2008年12月31日11時10分

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