名球会ヒットマンと「共闘」じゃ!

 広島東出輝裕内野手(28)が7日、今季から広島に加入する石井琢朗内野手(38)の野球理論を学び取る考えを語った。俊足巧打のプレースタイルも似ており、プロ1年目から目指してきた存在だ。レベルアップを図るためにも「手本」にする。また、石井も、昨季を振り返る東出のチームへの分析に共感。球界トップ級のリードオフマン2人が、躍進を目指すカープの先導役になりそうだ。

 尽きることのない向上心が、東出を絶えず前へと突き動かす。横浜を戦力外になり、広島に入団した石井の存在は大きな発奮材料になる。同じ内野のライバルだが、火花を散らすどころか、尊敬の念を抱く。

 東出

 次元が違います。向こうは名球会。こっちは(通算安打で)1000本も行っていない。これから、いろいろ聞いてみたい。少しでも自分のプラスになればいいと思います。同じくらいの身長ですからね。

 昨季は162安打をマークし、打率3割1分の成績を残した。自己最高のシーズンを過ごしたが、慢心はない。自身はプロ10年間で通算869安打をマーク。はるか上には2307安打を積み重ねた石井がいる。同じリードオフマンタイプだけに、東出にとってはプロ入り後の理想像なのだ。

 福井・敦賀気比高を卒業して、プロ1年目。首脳陣から掛けられたひと言が印象に残っている。「横浜の石井を目標にしていけ」。高卒1年目から1軍でプレーした99年、石井は横浜不動のレギュラーだった。前年の98年にはマシンガン打線の1番打者として、チームの日本一に貢献。縁あって、目指すべき選手とチームメートになり、飛躍のヒントをつかむつもりだ。

 プロ21年目を新天地で迎える石井もまた、東出のキャプテンシーに注目する。

 石井

 新聞で、東出君のコメントを読んだけど、その通りだと思う。昨年、北京五輪があって、広島は1人も五輪に行っていない。今年は(他球団の)主力も抜けないし、がっぷり四つで戦う。どう戦っていくのか大切になると思う。

 チームは昨季、北京五輪で戦力ダウンをまぬがれながら、Aクラス入りを逃した。勝つために何をすべきか。危機感を抱くリーダーの冷静な視点に共感していた。2人は昨年12月、ともにアドバイザリー契約を結ぶミズノ社のプロスタッフ会議で顔を合わせた。石井が沖縄入りする予定の25日以降に再会する。春季キャンプでは2人の「コンビ」にも注目が集まりそうだ。

 この日、広島市内のトレーニングクラブ「アスリート」でティー打撃などを行った東出は気合を込める。「年が明けると、オフも終わる感じ。いよいよ始まる感じになってきました」。一流への道を歩むためにも石井の一挙手一投足に注目する。【酒井俊作】

 [2009年1月8日10時57分

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