巨人ドラフト1位の大田泰示内野手(18=東海大相模)が新人合同自主トレ第2クール最終日の14日、卓越した打撃センスを披露した。マシン打撃全76球中、実に約1/3の26球を見逃し。「(内外角の)コースではなく、ストライク、ボールで、自然と見逃しました」と練習から選球眼を研ぎ澄ませた。前に飛ばした50球の方向は左20、中11、右19と、コースに逆らわず均等だった。抜群の「目力」に広角打法。超高校生級スラッガーの片りんが見えてきた。
大田はなかなかバットを出さなかった。「基本はジャストミート。来た球を、素直に打ち返す」ことをテーマに臨んだ3日目のマシン打撃。ストライクゾーンをしっかり絞って、3方向にボールをはじいた。「少しボールの下をたたいたケースが多かったのが反省」としたが、強打者特有の、バックスピンの利いた打球がネットに刺さった。
選球眼を雄弁に語るデータがある。昨年夏の高校野球神奈川大会。大田は6試合で22打数14安打、打率6割3分6厘の成績を残した。四死球4だったが、実は三振が1個しかない。山下スカウト部長は「選球眼がいい。加えて意識がセンターにある。広角に打てるから多くの本塁打が打てる。(日本ハム)中田タイプではない。清原タイプ」と獲得に至った経緯を説明する。10日に行われた動体視力測定では、奥から手前、左右の動きを瞬時に判断する能力が突出していた。
周囲に流されず、マシン打撃で実戦を想定できる意識の高さも文句なし。「これから上げていかないといけないが、まずは順調と思う」。ヤンキース松井から背番号「55」を継ぐ男にふさわしい能力をうかがわせ、新人合同自主トレを軽快に折り返した。【宮下敬至】
[2009年1月15日8時31分
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