巨人高橋尚成投手(33)が「キューバ流トレ」を導入していることが18日、分かった。ソフトボール、鉄球、トレーニングボール、硬球と4種類のボールを使って練習した。鉄球は地面にたたきつけ、そのほか3つのボールでキャッチボールを行った。同行の曽川ベースボールコーチによると、アマチュア最強軍団のキューバが取り入れているトレーニング方法をアレンジしたものだという。

 「cuba(クバ)」ボールと呼ばれる鉄球はその名の通り、キューバ発祥で重さ約1キロ。キューバの選手は鉄球、トレーニングボールなど、硬球(141・7~148・8グラム)より重いボールでキャッチボールや投球練習を行う。だがキューバ人とは骨格や筋力が異なるため、日本人の体に合わせた練習法を作成。ケガのリスクを軽減しながら、最大限の効果を生み出す狙いがある。曽川ベースボールコーチは「(高橋尚から)今年は回転数を意識したいという話がありました。いろいろなボールを投げるのは、指先を鍛えるには効果的な練習」と説明。高橋尚も「いろんなボールを投げることで、指先の感覚を磨くことができる」と手応えを実感している。

 2年連続の開幕投手への期待もかかる。「もちろん開幕戦で投げたい気持ちはある。でも、シーズンをフルで活躍することの方が大事だから」と、任された試合に全力を尽くすことに集中する。現在、高橋尚はグアム自主トレ中。毎年恒例だが、今回は1クール延長した。例年以上のハードメニューで生え抜き最年長投手として迎える09年シーズン。「4種の神器」で進化した姿を見せる。【久保賢吾】

 [2009年1月19日8時51分

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