ロッテのボビー・バレンタイン監督(58)は1月31日、フィリーズから移籍した井口資仁内野手(34)に対し、特別扱いしない意向を明かした。ほかの選手同様に打順を固定せず起用する方針。「打順というのはグループで考えるもの。どこに置いたら能力を発揮してくれるか考えて決める。必ずしも、毎回同じ打順とは思いません」と“猫の目打線”の1ピースとする考えだ。

 井口が「3割30本塁打30盗塁」を目標に掲げているのは知っている。毎回打順が変わるのは個人目標のためにはマイナスになるかもしれないが、優勝のためには避けられない。「彼には目標を達成してもらいたいけど、監督として、その目標に対して、どうかは見極めながら使わないといけない」と話した。キャンプでは井口の現在の能力を見極めながら、起用法を練っていく。

 「6人の打者が20本塁打を打つ打線。可能だと思うし見てみたい」と、井口が加入した打線に期待を寄せる。この日、1日のキャンプインを前にミーティングを開き、「ファンのために迷いなく、気持ちをなえさせることなく、シーズンを過ごそう」と号令をかけた。今季限りで退団する最後のシーズン。チーム力を最大限に引き出すため、ボビーが選手起用に頭をフル回転させる。【竹内智信】

 [2009年2月1日9時0分

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