火の玉ストレート打っちゃる!

 広島のスコット・シーボル内野手(33)が11日、阪神藤川攻略に意欲をみせた。シーボルは昨季、藤川の前に3打数無安打2三振。昨年1年間で対戦した日本人投手の中で、NO・1のリリーフ投手と感じたという。この日はフリー打撃でサク越え2本。状態は上向きだ。日本人投手に慣れた2年目、パワーアップしたシーボルが藤川の直球をスタンドに放り込む。

 岸本の直球をたたくと、打球は両翼96メートルの沖縄市野球場の左翼スタンドに吸い込まれた。さらにもう一発、左中間スタンドに放り込んだ。150キロ超の速球が武器の岸本との対戦は15スイングで安打性のあたりが7本。うち2本が本塁打と上々の内容だった。「この時期にしてはいい状態だ。来た球に対してうまく反応できている」と笑顔を浮かべた。

 来日1年目の昨年は、2軍降格も味わった。終盤に巻き返し、2割7分3厘、15本塁打、53打点。日本人投手にもなれた。巻き返しへの1年が始まっている。「昨季で、日本人投手のことを勉強できた。米国ではあまりフォークやシュートを投げる投手はいなかった。その辺はもう対応できる」と自信の表情だ。

 昨季、NO・1と感じた投手が2人いる。先発では横浜寺原(シーズン中に抑えに転向)。リリーフでは阪神藤川だ。藤川については「あれだけの真っすぐをコントロールする。手元でグッと伸びる」と絶賛。昨年は手も足も出なかった。「ミスショットをいかに逃さないか」と対策も考えている。「本塁打?

 打てたらいいね」。2年目のシーボルはひと味違う。【網

 孝広】

 [2009年2月12日11時36分

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