<プロアマ交流戦:広島7-3社会人全広島>◇5日◇広島市民

 岩本劇場?

 広島のドラフト1位ルーキー、岩本貴裕外野手(22=亜大)が5日、広島市民球場で行われたプロアマ交流戦に先発。適時二塁打を放つなど2安打2打点の活躍をみせたが、盗塁死にけん制死と走塁面で課題を残した。ブラウン監督は「思い切ったスタートは非常にいい」と評価。広島商出身の岩本は思い出の地で、地元のファンに雄姿を披露した。

 市民球場がガンちゃん劇場になった。「5番、ライト岩本」のアナウンスにスタンドから温かい拍手が送られる。広島商3年時に、「4番エース」として母校を16年ぶりの甲子園に導いたのもここだった。思い出の地で、岩本は持ち味の左方向への打球で観客をわかせた。

 3打席凡退後、7回1死二、三塁の場面。カウント2-1からスライダーをとらえた。左中間をライナーで破る2点二塁打。9回には右前打を放った。5打数2安打2打点。「3打席凡退して、スイングが雑だと感じた。大振りでなく、もっとコンパクトに振ろうと思った」。試合中に修正できるところに大器の片りんが見える。小早川打撃コーチは「それまでの3打席は内容がよくなかったのに、ああいう打撃ができる。そういう強さがある。凡退よりも、そっちを評価したい」とたたえた。

 二塁打を放った後は、すぐさまスタートを切ったが、投手に気づかれ三塁タッチアウト。9回は、大きなリードで積極的な盗塁を試みるが、裏をかかれけん制死。「アウトになったらいけない。もっと投手をよく観察しないと」と反省しきり。高内野守備走塁コーチは「彼は普通に走ってもアウトになる。あれでいいと思う」。バットだけでなく、決して俊足ではない「足」でも存在感をみせつけた。【網

 孝広】

 [2009年3月6日10時4分

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