<オープン戦:中日6-2西武>◇9日◇浜松

 中日ドラフト1位野本圭外野手(24=日本通運)に1号ソロが飛び出した。9日、浜松で行われた西武とのオープン戦に1番センターでフル出場。3回、先発平野から右中間にソロアーチをかけた。通算27打席目の一発で、落合監督から送られたアドバイスに一発回答。先発全員14安打の猛攻に花を添え、激しさを増す藤井との開幕センター争いでも猛アピールした。

 これが野本の嗅覚(きゅうかく)だ。西武先発平野の失投を見逃さない。先頭で迎えた2打席目の3回。1ボールから内角高めに甘く入ってきた2球目、抜け球のスプリットをドンピシャで打ち返した。打球は右中間スタンドまで一直線に伸びる弾丸ライナー。オープン戦27打席目で、竜党が待ちわびていたプロ第1号をぶちかました。

 「いい感じで打てました。甘い球はどんどん積極的に打ちにいこうと思ってますから」。ファーストストライクから積極的に振っていく持ち味はこの日も健在だった。

 4回には左中間を破る適時二塁打。6回には制球を乱していた長田から冷静に四球を選び、1番打者としての役割を十分に果たした。オープン戦通算打率は23打数7安打6打点、打率3割4厘。ルーキーとは思えぬ安定感を示している。

 沖縄キャンプ中の2月8日。プロ初実戦の紅白戦では緊張もあり5打数無安打3三振。壁を痛感させられた。だが、志は折れなかった。立浪内野手兼打撃コーチと二人三脚で連日特打に励み、プロで通用するフォームを体にたたき込んだ。

 試合前に落合監督からもらったアドバイスも生かした。2日前まで構える際にバットの先端を小刻みに揺らしてタイミングを取っていたが、前日からは軸足に体重を残すことを意識し、バットを揺らさないフォームを試していた。「その構えだとヒットゾーンが1カ所しかなくて、ボールも点でとらえてしまう。バットを動かした方がスムーズだぞ」。試合で元のフォームに戻し最高の形で応えた。

 開幕センターの座を、好調藤井に渡すつもりはない。「今日は間も取れてしっかり打てた。今日良くても明日ダメなら意味がないんで継続していきたい」。定位置争いの決着がつくのは4月3日。即戦力ルーキーは日々の結果に満足することなく、開幕に向けてまい進していく。【福岡吉央】

 [2009年3月10日12時1分

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