投手陣容、再編も。右脇腹を痛めていた日本ハムの新外国人ライアン・ウィング投手(27)の、開幕1軍が微妙な状況になった。

 13日、札幌ドームで行われた全体練習でブルペン入りしたが、同部の張りを感じ、途中で終了した。15日に登板予定だったファーム教育リーグ(対ロッテ、鎌ケ谷)も回避し、14日に札幌市内の病院で検査を受ける。また風邪で休養していた先発ローテの一角武田勝投手(30)についても、吉井投手コーチは「開幕は間に合わないかもしれない」と不安視した。

 計算していた左腕2枚に暗雲が立ちこめた。右脇腹の張りで投球練習を取りやめたウィングについて、福田トレーナーは「筋挫傷か筋肉痛の重いものか…。検査してみないと分からない」と渋い表情を浮かべた。ここまでオープン戦での登板はゼロ。患部に負荷をかけずに様子を見てきたが、回復に向かうことはなかった。先発、中継ぎの両面で考えていた梨田監督も「期待していたんだけどね…。治らないと競争の輪にも入れない」と苦虫をかみつぶした。

 風邪で寝込んでいた武田勝はこの日、チームには合流したものの「まずは感覚を戻すことと体力を回復させること。今は(体力が)一般の人以下」と調整の狂いを否定しなかった。吉井投手コーチは「(登板を)1回飛ばす。また一からやっていかないといけないし、開幕は間に合わないかもしれない」と最悪のケースを覚悟した。開幕まで3週間。首脳陣が描いていた青写真は、少し修正が必要になった。

 [2009年3月14日12時12分

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