右ひじ手術からの復活を目指す阪神矢野輝弘捕手(40)の4・3開幕戦出場が24日、絶望的となった。すでに実戦復帰を3度見送っていたが、28日のオープン戦オリックス戦(京セラドーム大阪)も回避する可能性が濃厚となった。右ひじの張りに加え、新たに左ふくらはぎにも強い張りがあることが判明。長いシーズンをみすえた上での開幕回避となるが、真弓阪神は大きな不安を抱えたまま、船出を迎えることになった。
恐れていた事態が現実となった。矢野は覚悟を決めたかのように、淡々と言葉を並べた。「ずっと出てきた試合だし、完全にあきらめた訳じゃない。ただ、かなり厳しいと思っている」。真弓阪神の船出となる4月3日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)。虎の絶対的な正捕手は悔しさを押し殺し、現状では出場が難しいことを明かした。
昨年11月に右ひじを手術。慎重に懸命にリハビリを続けてきたが、ここに来てペースに狂いが生じていた。当初は16日の無観客試合・巨人戦(甲子園)での復帰が見込まれていたが、大事を取って回避。さらに21日広島戦(倉敷)、この日のソフトバンク戦(ヤフー)の復帰予定も延期したばかりだった。3日前の22日には28日のオリックス戦に復帰戦を設定したが、矢野は「多分無理だと思う。早く出たいのは出たいけど、もうちょっと時間がかかる」とも話した。指揮官が「選択肢の中に入っている」と明かした開幕回避案が、開幕を10日後に控えたこの日、決定的となった。
実は新しい“敵”とも戦っていた。矢野は「左のふくらはぎの調子が悪い。ひじは1回良くなった時と比べたら(状態が)落ちている。でも今は足かな」とペースダウンの理由を説明した。患部のケアを行った杉田トレーナーによると、右ひじに加えて左ふくらはぎにも張りが見られるもよう。この日は甲子園のクラブハウス内でウエートトレーニングと治療に専念。キャッチボール、打ち込みは再開しなかった。99年から昨季まで10年連続で開幕スタメンマスクをかぶっていたが、この記録も途切れることになりそうだ。
28日からのオリックス2連戦の出場を回避した場合、1軍はそのまま開幕戦に突入する。実戦感覚を取り戻す場は2軍戦となるが、30日以降は4月3日からのソフトバンク福岡3連戦まで試合がない。現時点では復帰戦のメドは立っておらず、長期離脱の可能性も捨てきれない。長いシーズンをみすえての開幕回避となるが、スタートダッシュを目指すチームにとっては大きな痛手。正妻が戻るまで、真弓阪神は我慢の戦いが続く。【佐井陽介】
[2009年3月25日10時23分
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