<日本ハム2-3ソフトバンク>◇22日◇東京ドーム

 日本ハムが痛恨の逆転負けを喫した。2-1で迎えた8回、3番手建山義紀投手(33)がソフトバンク小久保に逆転2ランを浴びた。その裏、1死二塁から稲葉篤紀外野手(36)の右前打で田中賢介内野手(27)が本塁を狙うも憤死と、1点が届かなかった。昨年8月以来の1軍マウンドとなった先発八木智哉投手(25)が6回1失点の好投も、リードを守れず2連敗。この日ロッテを破った楽天に首位を奪われ、2位となった。

 真っ黒に日焼けした日本ハム首脳陣一の元気印が、こうべをたれた。1点を追う8回1死二塁。稲葉の右前打を見て、三塁コーチの真喜志内野守備コーチが右腕を大回転させた。二塁走者は田中。同点と確信し、勝算十分のギャンブルに出たが、右翼手・柴原のワンバウンド好返球でタッチアウト。真喜志コーチは両ひざに手をつき、うなだれた。「送球がそれれば好走塁なんやからね」。梨田監督がそう分析した要所で、あと1歩、届かなかった。

 試合展開を象徴していた。2回にヒメネスの2ランで先制。その直後、勢いが失速した。1死一、三塁のピンチで、八木が一塁走者・川崎をけん制。挟殺プレーに持ち込んだが、遊撃手・金子誠の送球がそれ、一塁手・ヒメネスも緩慢な動きで反応できず、ボールは一塁側ファウルゾーンを転々。ミスで1点を献上し、つかんだ流れをスローダウンさせた。

 そのまま追加点を奪えずに終盤へ突入し、一発逆転という絵に描いたようなドラマを見せられ連敗。またもリーグ最速10勝到達はお預けを食らった。8回、小久保にスライダーを痛恨被弾の建山は「チームが負けたので申し訳ない」と頭を下げた。打線も連続2ケタ安打試合が「4」でストップ。2戦ぶり無安打で打率5割を切った金子誠も「内容のない試合」と自分を戒める、黒星だった。

 楽天に首位を明け渡し、今季2度目の同一カード3連敗阻止へ23日、再スタートを切る。今季初先発の八木の好投は明るい材料も、打線の一時停止、持ち前の守備のほころび、勝利の方程式の崩れ…、と負の要素も一気に出た。「(勝っていれば)今日は八木に勝ちがつく。勝つに越したことは、なかったけれど」。梨田監督も憂いた本来の勝ちパターン、接戦のシミュレーションで結果は出なかった。予想外の猛打、猛打で地に足が着いていなかったが、1年間を乗り切る戦い方を見つめ直す材料が、いっぱい詰まっていた。【高山通史】

 [2009年4月23日10時46分

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