広島大竹寛投手(25)が、先発濃厚な12日の阪神戦(甲子園)で、絶好調ぶりを見せつける。大竹は、防御率1・13でリーグトップ、現在16イニング無失点。4月7日の阪神戦では、5回3失点と不本意な投球だったが、数字も阪神も相手にせず、自分の投球を貫く構えだ。
ゆるぎない自信が、その表情に表れていた。「とにかく自分のピッチングをやっていきたいですね。それを意識していますが、試合に入ったら、こだわらずに集中して投げたい」。
現在、防御率1・13で堂々のセ・リーグトップ。4月28日の巨人戦(マツダ)で完封勝利を挙げ、続く5月5日の中日戦(ナゴヤ)でも7回を0封して2連勝。目下のところ、2試合16イニングを無失点だ。開幕後、好投しても白星に恵まれず、焦燥感にかられたこともあったが、いまやチーム随一の安定感を誇る。
大竹は「投げた結果として、数字がついてくるのはうれしいですね。対戦相手に対するピッチング内容も変わってきますし」と満足げだったが「防御率が1位といっても、まだ5月ですから。これがシーズンを終わってのものなら別ですけどね」と記録は意識しない姿勢を強調した。
今季初登板となった4月7日の阪神戦では、負け投手にはならなかったが、5回3失点と不満の残る内容で降板している。12日の登板が濃厚だが、舞台はやはり甲子園。
だが、大竹本人はリベンジ機会との見方を一蹴する。「(前回甲子園で投げたからといって)特別意識することはないですね。自分では、いつでもどの試合でも勝ちたいので、そのために粘り強く投げることを目指すだけです。今季の阪神打線の印象?
特にありませんね」と言い切った。
この日、登板に備えてランニングやキャッチボール、ボールを使ったトレーニングなどで汗を流した大竹は、甲子園のマウンドでも、黙々と、そして堂々と投げ抜く構えだ。そうすれば自然と結果はついてくる。引き揚げる大竹の背中が、そう語っているようだった。【高垣
誠】
[2009年5月12日11時3分
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