<ソフトバンク5-4中日>◇5月31日◇福岡ヤフードーム

 中日和田一浩外野手(36)がセ・リーグトップタイとなる13号ソロを放った。3点ビハインドの4回、1死走者なしの場面。カウント1-1からソフトバンク先発杉内が投じた真ん中低めの124キロチェンジアップをすくい上げた。打球はきれいな放物線を描いて左翼スタンド中段に飛び込んだ。「追いかける状況なので、はじめの1歩がきれたのは良かった」。頼れる5番打者が巨人小笠原に並ぶ13号で打線にカツを入れた。

 ソフトバンク杉内に対しては、相性の良さは際立っている。この日は四球、本塁打、四球と1打数1安打。西武時代を含め、過去5年のシーズン対戦成績は31打数17安打、2本塁打。打率5割4分8厘と完全にカモにしいる。昨年の交流戦で対戦はなかったが、中日に移籍後もその相性の良さは変わらなかった。

 ただ、和田からは反省が口をついた。「ホームランを打っても走塁ミスをしてしまいましたからね」。6回の3打席目は先頭で四球で出塁したが、7番平田の打席で、けん制ではさまれてタッチアウト(記録は盗塁死)。反撃ムードを消してしまったことを悔やんだ。

 昨年は年間16本だった本塁打は今季は48試合目にして早くも13本。「こういう試合(接戦)に勝たないと上には上がっていかない。頑張るしかない」。頼れる主砲が苦しむチームをバットで引っ張る。【桝井聡】

 [2009年6月1日11時52分

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