<中日4-2西武>◇7日◇ナゴヤドーム

 中日が天敵を攻略して今季最多タイの4連勝を決めた。西武先発帆足には交流戦開始以来、0勝3敗、防御率0・78と翻弄(ほんろう)されていた。そんな左腕から荒木が初回、チーム初ヒットとなる左二塁打で出塁した。続く森野の左前打で三塁ベースを回ると自分より20キロも重い捕手・銀仁朗に体当たり。右足でホームに触れた。「捕手がバッターボックス寄りに立っていたから逃げようがなかった」。気迫の先制点を挙げた。

 これをきっかけに3点を先制すると、荒木は2回にも適時左二塁打で貴重な4点目を奪った。「苦手?

 知らなかった。確かにいい投手だけど、あまりイメージはなかった」。負のデータにとらわれることなく、あまい球を迷わず振り抜いた。選手会長の奮闘に引っ張られ、チームは5月22日ロッテ戦(千葉)以来、今季2度目の先発全員安打。4月15日以来の貯金2とした。

 [2009年6月8日8時22分

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