<日本ハム3-7ソフトバンク>◇4日◇函館

 

 鈍色をした函館の空に打ち上がったのは、すべて相手の1発だった。2ラン、2ラン、3ラン。難敵杉内を攻略しかけた日本ハムだが、強力鷹打線の1発攻勢に沈んだ。梨田昌孝監督(55)は「多村には力で持っていかれた。最後の3点ももったいなかったね。1点差なら1発で同点だし、夢をつなぐ意味でも残念だった」。首位決戦第1ラウンドを落とし、ゲーム差は再び0・5に縮まった。

 先制した直後の4回、先発八木が松中に逆転2ランを浴びた。味方打線が再逆転して迎えた7回には、今度は多村にバックスクリーン左への“再再逆転”を許す2ラン。「僕が粘らなければいけないところでした。勝てる流れだったのに、2本のホームランで簡単に逆転されてしまい…。チームの勝ちをつぶしてしまって申し訳ないです」。開幕から続いていた自身の連勝も「6」でストップした。

 地方球場独特のマウンドも影響した。土が軟らかく掘れやすいマウンドのため、途中から登板するリリーフ陣には過酷な状況。2番手建山はプレート板の足をいつもとは違う位置に置いて対処したが、3番手江尻は制球を乱して2四球。その直後に、田上にダメ押し弾を許した。吉井投手コーチは「後からいくピッチャーには不利だった。向こうは杉内が完投したから」と悔しがった。

 それでも、打線は杉内から3点を奪い、失点もすべて本塁打によるものと切り替えやすい敗戦。5日の第2ラウンドに敗れると首位陥落の危機だが、梨田監督は「杉内がよかったということ。そんなに考えなくていい。明日は杉内は投げないんだし」。スタンドを吹き抜ける風と同じように、すっきりとした表情をしていた。【本間翼】

 [2009年7月5日12時31分

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