<楽天5-7ロッテ>◇8日◇Kスタ宮城

 楽天が泥沼から抜け出せない。悪夢の8連敗で5位に転落した。ロッテ戦で逆転負け。ルーキー左腕藤原紘通投手(24)が7回1死まで無安打投球と好投も、課題のリリーフ陣が大量失点でジ・エンド。野村克也監督は先月29日の74歳バースデーから、いまだ白星なしだ…。

 悪夢はまたもやってきた。7回までは小差のリードを守る試合展開ながら、8回表が終わった時には逆に4点差をつけられていた。野村監督は「『魔の8回』やな。8回は何かあるわ」と意気消沈だ。ルーキー藤原の好投も、8回に繰り出したリリーフ陣があっさりと塁を埋め、次々に本塁へかえした。暗く重い連敗トンネルの出口がうっすらと見えたが、あまりにもあっけなく扉を閉じてしまった。

 同じ失敗の繰り返しだった。8回の失点はこれで6試合連続。失点も22点を数えた。さらに、うち4試合はリードした展開で試合をひっくり返されるという、最悪の結果を招き続けている。この日も2番手小山が中前打を許すと、3番手・有銘が連続四球で降板。日本復帰登板となった4番手の福盛も押し出し四球を与えた。「とにかく(四球の)はやり病、どうにもならんわな。8回、9回に投げるやつがいない」と、これまでの連敗中と同じボヤキを繰り返すしかなかった。

 リリーフ陣の不振は、継投策も鈍らせる。先発した藤原は7回1死まで無安打無失点と、快記録さえ予感させる出来だった。だが、初安打を許し1点を失うと、ベンチで足の張りを訴えていた。「ノーヒットノーランをやるかと思ったよ。安定した投球だったんだけどな。7回が終わって足がつったって言ってきたんだけど、とりあえず8回は投げてみるって言うから」と説明した。リリーフ陣が好調であれば藤原に無理はさせず、8回から細かい継投策を使うところ。だが、連敗中の投球内容に不安を抱える状況では、決断はできなかった。結果は計4投手で6点を失う大炎上。負の連鎖が、連敗脱出への細い糸をぷっつりと断ってしまった。

 あと1歩で脱出可能だった連敗トンネルに再びはまり、チームは3年ぶりとなる今季ワーストの8連敗。ロッテに抜かれ、今季初めて5位に転落した。74歳未勝利に加え、7月は12球団唯一となる全敗。「まあ明日、頑張りますよ」。連敗中、初めて前向きなコメントで会見を締めた指揮官の言葉が、せめてもの救いだった。【小松正明】

 [2009年7月9日8時27分

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