<楽天8-3ロッテ>◇9日◇Kスタ宮城

 ノムさんが74歳初勝利で、楽天がやっと連敗を「8」でストップした。中村紀洋内野手(35)が先制点をたたき出すと、打線は10安打で8点。メジャーから復帰した福盛和男投手(32)は2回を1安打無失点に抑え、初勝利を挙げた。楽天は球団創設250勝で、5位陥落から1日で4位に復帰した。きょうからは福岡で首位ソフトバンクと3連戦。初フライデーされちゃったマー君こと田中の先発で、今度は連勝街道だ。

 久々に味わう勝利の余韻を、一気にまくしたてた。楽天野村監督がようやく手にした74歳初勝利。真っ暗闇を抜けた試合後「長い長いトンネルだった。記録を作るのは難しいな。今日負けて、ソフトバンクに3連敗のはずだった」と、質問を受ける前からしゃべりまくった。7月初勝利でチームの連敗をようやく8で止めた。投手が踏ん張り、打線も爆発。課題をすべてクリアした快勝に、喜びでボヤき忘れた。

 うれしい誤算の連発だった。先発で送り出した川井は、4回まで走者を出し続けたものの無失点。6回に降板したが、先発の役割を十分に果たした。「野球は意外性のスポーツです。意外の連発。(川井は)3回まで2点でいってくれればと思っていたが、5回までもっちゃった」と、おどけて見せた。打線も終盤の集中打で8得点。チャンスを生かし切れない連敗中にはなかった集中力を見せた。

 不吉なジンクスも吹き飛ばした。8日まで6試合連続の計22失点だった「魔の8回」に、先発投手の井坂を起用した。「嫌な予感?

 あった、あった。あそこを切り抜けたから勝てたんじゃないの?

 井坂は最近では1番安定してたから」とおどけてみせた。逆に8回の攻撃では鉄平が走者一掃の三塁打で3点を追加。「あれがなかったなら危なかったな。1回ずれて(失点が)9回になったな。明日からは気をつけんと」と、ホッと息をついた。

 人生、楽もあれば苦もある。74年生きた上で、あらためて思い知った。6月29日、札幌遠征に移動した日に誕生日を祝福された。大きなケーキを前に満面の笑みで「12球団でこんな監督いないやろ」と、ニコニコ顔だった。だが、そこからチームは先の見えない連敗地獄。74歳初勝利を手にするまで、10日間もかかった。「いいこともあれば悪いこともある。誕生日のお祝いなんて、してもらわなければよかったな。大きなしっぺ返しだよ。大きな代償」と、冗談交じりに暗い日々を振り返った。

 ロッテを抜き再び4位に浮上。本拠地25日ぶりの勝利に「それなら勝ち星もたまってるやろ。ふつふつと沸いて出てくるんじゃないか?

 」と連敗宣言から一転、連勝街道を予言した。10日には田中が先発し、12日には岩隈も復帰する。野村楽天の大反撃の準備は整った。【小松正明】

 [2009年7月10日9時45分

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