優勝の望みは消さない!

 真弓阪神が「シャッフル打線」で絶体絶命のピンチを乗り切る構えだ。10日から甲子園に首位巨人を迎えるが、3連戦の結果次第で自力優勝の可能性が消滅する。前日8日の広島戦で不振の新井貴浩内野手(32)をクリーンアップから外したチームで、もはや「聖域」は金本だけ。選手の状態を見ながら、日替わりオーダーで臨むことが濃厚となった。なりふり構わぬ姿勢でG倒を目指す。

 もはや形や理想にこだわっている時期は過ぎた。真弓阪神が目指すのは、勝利しかない。10日からの巨人戦。同カード中の結果次第で、早くも自力優勝の可能性が消滅してしまう。ピンチ脱出に打線の建て直しが急務だが、なりふり構っていられない。新井がクリーンアップから外れたことは、金本を除き、聖域がなくなったことを意味する。オーダーに関する質問が飛ぶと、真弓監督はピリピリ感を漂わせて答えた。「(新井のスタメン落ちは)考えていない。そんなに外したいの?

 (3番は)固定はできへんな」。葛城や関本、新井の復帰など複数の選択肢から日替わりで打線を組み替えることを示唆した。

 35年ぶりの新潟遠征を惨敗した阪神にとって、これからの9試合は過酷だ。巨人-中日-巨人と最も勢いのある上位球団を相手にしなければならない。戦い次第では、自力優勝はおろか、クライマックスシリーズの希望さえ消えかねない。岡野手チーフコーチは「最大の1週間になる。かなり気合を入れていかないと。根性論では勝てないが、とにかく気合、気合、気合だ」と悲壮感をにじませた。遠征帰りのグラウンドでは、金本、桧山、ブラゼル以外の野手が集合。蒸し暑い中で新井と鳥谷が真っ先に特打を敢行するなど、背水の陣を思わせた。

 対する巨人はゴンザレス、グライシンガー、内海という3本柱が来る。これをどう攻略するか。木戸ヘッドコーチは言った。「もう70試合を超えた。状態を見て考えないと」。リードオフマンの赤星は登録抹消中でいない。主軸が変われば、1番から9番までその他の打順も当然、流動的になる。その日の各選手の調子を慎重に見極めて、最善のオーダーを組むことになる。鳥谷-金本-新井のトリオ編成が真弓阪神の当初の「核」だった。復調すれば、主軸復帰の可能性はあるが、いつまでも形にこだわるわけにはいかない。真弓監督は自力優勝消滅の問いかけには応じなかった。無言の背中が、悲壮な決意を表していた。

 [2009年7月10日11時29分

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