<オリックス3-5楽天>◇10日◇京セラドーム大阪

 楽天は競り勝って、4連勝を飾った。野村克也監督(74)がバント作戦や継投と勝利へ執念の采配を見せた。4位西武が勝ったため、またもクライマックスシリーズ(CS)進出マジック点灯はお預けとなったが、11日には田中将大投手(20)が先発。マー君で待望のマジック点灯を狙う。

 一丸。勝ち方はともかく、勝てばいい。楽天が、泥くさく逆転勝利をモノにした。

 シーン(1)

 4回、相手のミスを突き2点を奪い、同点に追いついた。無死二塁。鉄平の遊撃へのゴロは野選となり無死一、二塁とチャンスは広がる。山崎武の右飛で1死一、三塁。セギノールの二塁へのゴロは二塁失策を誘い、1点を返す。続く草野は左前適時打。2つのミスを突き、2安打で2点を挙げた。

 シーン(2)

 5回は「つなぎ」で勝ち越し。無死一塁。高須は犠打の構えを見せながらカウント0-3と揺さぶる。フルカウントにし、四球を選び無死一、二塁。鉄平はキッチリ犠打を決めた。しかも初球。続く4番山崎武はカウント2-1と追い込まれながらも、高いバウンドのゴロを放つ。前進守備の遊撃手が捕球した時、三塁走者は悠々と勝ち越しのホームを踏んだ。

 橋上ヘッドコーチは、特に鉄平のバントを「流れが良くなるよね。決めるところで、決めてくれると」と初球での成功を高く評価した。勝ち越しのゴロを放った山崎武は、9回2死満塁で三振など、5打数無安打とあって落ち込んでいた。ただ、つなぎのゴロが得点になり「まあ、点が入ったことはよかったよな。前向きに考えよう」と前を向いた。この日の勝利は、球団創設5年目で、対オリックス52勝51敗4分けと勝ち越す1勝でもあった。山崎武は「分配ドラフトだしな。恨みはないけど、悔しさを持ってやってきた。まじめにやって来た結果」と新たな歴史の1ページに感慨深そうだった。

 歴史的なCSマジックは、またもお預けになった。橋上ヘッドコーチは「今は1戦1戦を勝つことの方が大事。でも西武、しぶといな」とうなった。11日は田中が登場。神の子マー君で20を点灯したい。【金子航】

 [2009年9月11日8時14分

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