秋山ホークスの命運は杉内俊哉投手(29)の左腕に託された。2日予定された楽天戦(Kスタ宮城)は降雨中止。先発予定だった杉内は、6日オリックス戦(福岡ヤフードーム)に回ることが決まった。最後の楽天との直接対決はシーズンラスト11日に組み込まれることも決定。2位以上で確保できるクライマックスシリーズ(CS)の「本拠地開催権」がかかる状況ならば、そのまま中4日で先発するプランも浮上。16日からのCS第1ステージ開幕も任されることも濃厚で、場合によっては中4日→中4日の強行ローテに挑む。
ソフトバンク、そして杉内にとって恵みの雨と言えるかもしれない。天のいたずらか、CS本拠地開催権を争う楽天との最終決戦は11日に日程追加された。10日に日本ハム-楽天戦(札幌ドーム)が組み込まれていた運も左右した。これにより、杉内を6日オリックス戦から中4日でもう1試合「10・11」決戦に投げさせられる、ミラクルローテを組むことが可能となった。
この日、チームが試合前練習のため球場入りした直後、雨のため中止が決定した。先発を流した杉内は「雨は仕方ない。気持ちの高ぶりはまだまだ先だよ」と、急な登板日変更に動じることなく、クールを貫いた。そもそもこの日2日の先発がシーズンラストとなるはずだった。本来最終戦となるはずだった6日オリックス戦は中3日で登板不可能なためだ。だが振り返られた11日ならば、6日からそのまま中4日で登板できる。
これにより4日の日本ハム戦(札幌ドーム)は予定通り大隣が先発。杉内は6日に回ることが決まった。高山投手コーチは「CSも絡んでくるし、いろんなことを想定しながら」と語った。残り8戦を残す楽天の勝敗に左右されるが、11日の直接対決の勝敗でCS本拠地開催が決する状況ならば、惜しげもなくエース左腕を立て、CSでの大きなアドバンテージを取りにいく考えだ。
現在、杉内は最多勝争いで日本ハム・ダルビッシュ、西武涌井と並ぶ15勝を挙げている。追加の1試合は自身4年ぶりとなるタイトルにも大きく関わる。秋山監督も「ダルビッシュも涌井もあと1回しか投げないから、その中で勝負して(タイトルを)取れば杉内にとってもチームにとってもいい」と、中4日で、もうワンチャンスを与える可能性を示した。
CS第1ステージに回る場合、開幕戦は16日。中4日を2度続ける強行ローテは不安要素ではあるが、ここぞの勝負強さを考えれば適任は杉内しかいない。杉内は10・11最終決戦の先発の声に「どうですかね。勝つように投げるだけ」と冷静だったが、頼れる左腕が、6年ぶり日本一までの命運を握る。
[2009年10月3日12時12分
紙面から]ソーシャルブックマーク



