CS(クライマックスシリーズ)での復帰に向けて猛アピールだ!

 左肋骨(ろっこつ)を骨折していた中日藤井淳志外野手(28)が10日、宮崎で行われたフェニックスリーグ西武戦に6番右翼でスタメン出場。2打数2安打1打点、さらに2四球と、8回表で退くまでの4打席すべてで出塁する活躍をみせた。守備、走塁も無難にこなし、17日開幕のCS第1ステージ(対ヤクルト戦)への出場に向け存在感を示した。

 「練習と実戦では違いますが、思っていたよりも違和感なく入れたし、怖さもなかった。ちょっと、ホッとしました。左でも右でも打席に立てたし、ボールを見極めることもできた」。

 故障上がりとは思えない姿だった。先頭で迎えた5回、チーム初ヒットとなる右前打を右打席で放つと、6回には1死二塁のチャンスで、今度は左打席から中越え適時三塁打。俊足を生かして三塁に滑り込み、堂上直の犠飛で生還した。ほかの2打席でも2度とも四球を選ぶなど、収穫は満載だった。

 守っても6回、右翼線横へのファウルフライを追うと、足場の悪いブルペン上で難なくキャッチ。右中間への当たりをシングルヒットに抑える場面もあった。

 9月6日横浜戦で和田と激突し、骨折。リハビリを経て、34日ぶりとなった実戦に、上田外野守備走塁コーチも「今日のところは何も問題はない。あとは強く投げることとか、怖さに対する気持ちの問題だけだと思う」と太鼓判。藤井は「これからもきちっと打って、守って、走ってを続けていきたい」と話し、1週間後に迫った短期決戦に照準を合わせた。【福岡吉央】

 [2009年10月11日11時27分

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