ヘッドコーチ兼投手コーチとして野村カープを支える大野豊氏(54)の就任会見が15日、マツダスタジアム内で行われた。1年契約で背番号は74。10年ぶりのチーム復帰となるが、早速、投手陣には「今までの調整法を変えてもらうこともある」と、特に先発投手には、キャンプでの投げ込みを求める姿勢を明かした。強いカープの復活、最強投手陣育成のため、厳しく指導する。
鬼になる覚悟だ。ヘッドコーチも担う大野コーチは、野村新監督から投手陣を全面的に任された。「(外から見ていて)プロ意識が欠けていると感じることがあった。成長度も低い気がする」。若い投手陣に期待をしているからこその厳しい指摘が口を突いた。
広島の先発投手陣は大竹や前田健、斉藤ら若い選手が多い。ブラウン前監督下では、先発投手は1試合100球前後で降板することが多く、キャンプでも投げ込みは個人の自主性を尊重してきた。だが、野村-大野の「強い広島」を知る2人がタッグを組む新生カープは、方針を転換する。大野氏は完投型への飛躍を望み、投げ込み量の増加を宣言した。
「投手陣の土台はできている。若い選手にはもっと良くなる可能性もある。今までの調整方法を変えていくつもり。先発投手には6~7回、100球ではなく、9回を投げきるつもりでやってもらいたい。キャンプでも投げ込みが増えると思う。そうすることで精神面も強化できて試合でも結果が残せるのではないかと思う」。
もちろん、やむくもに投げ込みをさせるわけではない。個々の選手と話し合い、それぞれの考えを聞きながら調整の方法を探っていく。「ただし、今まで通り、というような妥協はさせません」と大野コーチは言い切った。
ヘッド役としては全力で新監督をサポートする。「(野村新監督と)目指すところは同じ。優勝を目指す?
当然そうです。でも、彼も若いし、1年目だし迷いが出たときには相談役のような形で、チーム全体を見つつ投手のレベルアップを図りたい」と話した。
広島のユニホームを着るのは10年ぶり。低迷するチームを外から見ながら、再建のために力になりたいと願ってきた。これまでの経験とノウハウのすべてを、カープのために注ぎ込む。【高垣
誠】
[2009年10月16日11時17分
紙面から]ソーシャルブックマーク




