左臀部(でんぶ)痛などのコンディション不良で離脱していた日本ハム・ダルビッシュ有投手(23)が、1日の第2戦で先発する可能性が極めて高くなった。当日の様子を見て最終決定する。10月31日の敗戦を見届け、球場を後にする時、本音が漏れた。1日の復帰について問われ、含み笑いがこぼれた。「復帰登板?

 まあ、それは…。投げたい?

 それはもちろん。抑えて、無理せずに頑張ります」。表情が、すべてを物語っていた。

 札幌ドームでの第1、2戦を重要視するからこそ、静かに進めてきた大黒柱の投入策だった。第1戦は左腕エースの武田勝を起用。短期決戦の流れを占う序盤戦を、左右の両輪に託すため、照準を合わせてきた。CSの登板を回避し、9月20日オリックス戦以来の実戦登板。吉井投手コーチは、先発か否かの明言は避けたが「本当は投げてほしくないけど、そうも言っていられない。調子は良くはないが、マウンドに立てばどうか分からない」と期待した。第1戦の黒星のショックを一掃するための起爆剤になる。

 ダルビッシュの復活次第では敵地・東京ドームでの初戦、第3戦は現状では安定感抜群の糸数を回せる利点もある。ゴロで仕留めることが多い変則の右横手だけに、狭い球場で避けたい空中戦を回避できる狙いもある。相乗効果十分のカムバック劇となる。

 決戦の開幕を迎えても、ダルビッシュは「万全であればこういう試合なら、それだけの力が発揮できると思う」と少しの自信をのぞかせた。さらに、身重の紗栄子夫人も札幌入りし、後押しをしている。42日ぶりの仕事場であるマウンドで、エースが大役をまっとうする。

 [2009年11月1日9時37分

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