<日本シリーズ:日本ハム0-2巨人>◇第6戦◇7日◇札幌ドーム

 もう1度、マウンドに立つ夢はかなわなかった。ベンチの裏でダルビッシュ有投手(23)の今季が終わりを告げた。8日の第7戦までもつれれば先発予定だったが「もちろん勝ちたかったですけれど、仕方がない。自分の準備はして、あとはチームメートに託すという気持ちでいたので」とさらりと言った。

 完全燃焼した。左臀部(でんぶ)痛などのコンディション不良で、日本シリーズの復帰は絶望と思われていた。1日の第2戦には、志願してマウンドへ向かった。その意思を尊重した首脳陣に応えて6回2失点。「(第6戦を)僕が投げたとしても勝てたか、どうか分からないので」。もどかしい現実は断ち切った。

 「後半は仕事ができなかったけれど、自分なりに工夫して1年間、やれたと思う」。プロ入りから突っ走ってきたが、5年目で急停止した。その要因の1つが登板過多。WBCから始まった壮絶な1年間。リーグ連覇した07年から北京五輪アジア予選などほぼ無休でフル稼働してきた代償だった。順風満帆なプロ人生で、初めての経験だった。

 周囲の憶測で流れているポスティングシステムでのメジャー挑戦。今オフはもちろんせず、来季も日本ハムで日本一へ再挑戦する。「来年にとっておきます」。気持ちは来季へと向かっていた。

 [2009年11月8日8時14分

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