【ハワイ17日(日本時間18日)=村上秀明】来年も元日始動!

 日本ハム稲葉篤紀外野手(37)が、2010年も元日から打撃練習を開始することを明かした。故郷愛知でのバッティングセンター始動で108球以上の打ち込みを宣言。西武菊池雄星投手(18=花巻東)との初対戦も予想される来季に向け、動きだす。

 除夜の鐘を聞いた後は、自ら金属音を響かせる。稲葉が来年1月1日の始動プランを口にした。故郷愛知のバッティングセンターで打ち込む10年度初の打撃練習だ。金属バット、軟式球といつもと違うが、シーズンの運を呼び寄せる“儀式”で「験担ぎの意味も込めて続けているからね」と話した。

 正月の初打ちは、日本ハムに移籍して初めて迎えた06年からスタート。マリナーズ・イチローもかつて通った「空港バッティング」が行きつけで、06年以降は4年連続で打率3割以上をキープしてきた。「ファイターズに入ってから始めて成績が良かったから」。3割超えの欠かせない行事になっている。

 「除夜の鐘をしっかり聞いてからだけど、108スイング以上はしている」。例年、20~30球1セットを「7、8ゲームをやっている」。機械に小銭を投入し、厄よけ、そして運を呼ぶためのフルスイング。プロ16年目に向けて、来年も約200球の打ち込みをする意気込みだ。

 楽しみが増えた。西武の大物ルーキー菊池との初対決だ。「どんな投手か気になるので甲子園は(テレビで)見ていた。アウトローの制球がいい。死球は嫌だけど堂々と勝負してきてほしいね。1軍は早いうちに出てくると思うし、対戦が楽しみ」。対左腕の今季打率が3割4分5厘と苦にしないベテランが約20歳差対決を待ち望んだ。

 リーグ優勝旅行2日目のこの日は、球団主催ゴルフコンペに参加し、26人中2位(スコア89)。「2日間ですごい(日に)焼けてやばい」と満喫している様子で、来季に向け英気を養っていた。

 [2009年12月19日10時3分

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