史上初のゼロ被弾で稲尾&岩隈超えだ!

 阪神岩田稔投手(26)が23日、大阪市内のホテルでクリスマスイベントに参加し、来季の被本塁打ゼロを目標に掲げた。昨季は規定投球回到達者の中でリーグ最少の5被本塁打。今季も100イニング到達者の中ではリーグ最少の3被本塁打を記録した。2リーグ制後、規定投球回到達者の最少被本塁打は56年稲尾(西鉄)の2本。最近では08年楽天岩隈が3被本塁打を記録した。先輩たちの偉業に狙いを定め、真の大黒柱への成長を目指す。

 オーバーフェンスだけはご法度だ。街中のクリスマスムードに似合わない、引き締まった表情。岩田が偉大な記録に狙いを定めた。合言葉は「被本塁打撲滅」だ。

 「当たり前ですけど。ホームランは直接、失点に結びつくんで。ホームランは1発で最悪4点が入る。失点数がなくなればいい。なかなか難しいけど(ゼロ被弾が)1番ベストです」。

 10勝を挙げた昨季は159回1/3でわずか5被弾。9イニングあたりの被本塁打率0・28とともに、規定投球回に達した投手の中でセ最少の数字をマークした。今季も110回2/3で3被弾。100イニング到達者の中では2位の中日浅尾(6被本塁打)を大きく離し、リーグ最少を記録した。既にバットの芯を外す「ゴロキング」「1発を許さない男」として有名だが、上には上がいることも把握済みだ。

 「長打を打たれないように、という意識はある。究極は(シーズン被弾)ゼロですね。岩隈さんは200イニングで3本。それはやっぱりすごいと思う」。

 同じWBC日本代表メンバーの楽天岩隈は昨季、201回2/3で3被弾。2リーグ制後、規定投球回到達者でシーズン最少被本塁打数は56年西鉄稲尾が262回1/3で記録した2本。少ない被弾数は絶対的エースの勲章ともいえる。200イニング登板、15勝を目指す来季は、被弾減にこだわっていく覚悟だ。

 「岩隈さんは(WBC時)いつ見ても真っすぐ、変化球を低めに集めていた。僕は球児さん(藤川)みたいな真っすぐは投げられない。(低い球を)すくわれたら仕方がないけど、低めをもっと意識しないと」。

 今季、忘れられない被弾がある。9月16日巨人戦(東京ドーム)。クライマックスシリーズ進出に向けた大事な1戦の5回。6番谷に外角高めボール球を右翼フェンスぎりぎりに運ばれ、5回6失点で降板した。「悔いが残る1発。あれが入るのか!と、東京ドームの怖さを肌で感じた。東京ドームはめちゃくちゃせまい。ちょっとでも上がったらヒヤっとする。フライを上げられないボールを投げないと」。

 今季は事あるごとに「浮いたボール」を反省してきたが、あらためて投手の基本「低め低め」を最重要視。上げさせない、飛ばさせない。1発とは無縁のスタイルを確立し、2010年は仲間や、ファンに安心感を与える。

 [2009年12月24日11時53分

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