西武中島裕之内野手(27)が、生涯日本代表の座を守り続けることを宣言した。27日、兵庫県西宮市でプロ9年目にして初の個人主催の少年野球教室を開催し、特別講師に同郷(同県伊丹市)の巨人坂本勇人内野手(21)をゲストとして招待した。中島は同じ遊撃手で今季の巨人日本一に貢献した坂本の実力に刺激を受け、現役中は日本代表の正選手を死守する考えを明かした。

 今季のセ・パ両リーグのベストナイン、日本を代表する遊撃手2人の“初コラボ”が実現した。同じ兵庫・伊丹市生まれの西武中島と巨人坂本が、中学時代にそれぞれ所属したシニアチームの後輩88人を対象に野球教室を開催した。守備・打撃編に分かれてみっちり2時間、実演も兼ねて指導した2人だが、遊撃手としての将来像を語ると、ライバル心が見え隠れした。

 口火を切ったのは坂本だ。「今のプロ12球団で一番うまいショートと言えば中島さんですから、いずれは追いついて、超えられるようにしたい。僕の目標です」と、6つ年上にあたる中島をたたえながらも、追い越す意欲を示した。これに中島も闘争心をくすぐられた。「現役でいる限りはずっと日本一のショートでいたい。数字も中身も、1番がいい。国際大会があるときは、ショートと言えば中島の名前が挙がる存在でいたいです」と話した。

 今季日本一に貢献した若武者の挑戦状だけに、中島のハートが燃え上がった。「まだ若いのに常に注目されているジャイアンツでレギュラーを張って1番を打っている。結果を残し続ける勇人はすごい」と実力を認めている。昨年の日本シリーズで対決して以来、2人の親交は深まった。帰省先の実家も近く、オフはゴルフや会食をともにする仲だ。それでも、代表の遊撃の座となれば譲れない。

 中島は31歳になる13年の第3回WBC出場も視野に入れている。「年齢は関係ない。守備がうまくて打てるショートが代表に選ばれる」。20代中盤でバリバリの遊撃手に成長しているであろう坂本に負けられない。08年北京五輪、今春のWBCで日本の遊撃を守ったプライドもある。両者は、今後も手を取り合って地元での野球教室を開催していくという。良きライバルの存在が日本のセンターラインを強化していきそうだ。【山内崇章】

 [2009年12月28日8時59分

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