ロッテが今秋のドラフト会議で、早大・斎藤佑樹投手(21)を1位指名すると正式表明した。ロッテ以外では地元神宮のスター獲得を目指すヤクルトが1位指名を公言している。5日の早大始動日には渡辺編成部長ら4人体制で視察。「(1位指名の)手を挙げさせていただきたい」とラブコールを送った。さらに斎藤を1位候補に挙げる日本ハムや、巨人、阪神、楽天、ソフトバンク、西武、オリックスの9球団のスカウトが集まった。現状では10球団以上が1位候補に挙げるとみられる。

 斎藤以外にも今秋ドラフトには好素材がそろう。ソフトバンクは地元福岡出身の最速154キロ右腕、早大・大石達也投手(3年=福岡大大濠)を1位候補にリストアップ。阪神も1位候補に挙げており、早大出身の岡田監督が就任したオリックスも熱視線を送っている。東都大学リーグでは最速156キロ右腕の中大・沢村拓一投手(3年=佐野日大)が注目を集める。10日の全体練習開始日には斎藤を超える10球団のスカウトが集まった。「西口2世」立正大・南昌輝投手(3年=県和歌山商)の初練習には西武が3人体制で視察。さらに佛教大の最速151キロ左腕、大野雄大投手(3年=京都外大西)、高校生では東海大相模(神奈川)一二三(ひふみ)慎太投手(2年)、PL学園(大阪)吉川大幾内野手(2年)らが高評価を受けている。

 [2010年1月15日9時30分

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