怪物ルーキーの意外な弱点が18日、発覚した。西武ドラフト1位・菊池雄星投手(18=花巻東)が、頻繁に出る鼻血に悩まされている。アレルギー性鼻炎もちで、昨年11月に鼻の粘膜を焼く手術を受けたが「この時期は鼻血がよく出ます。2日に1回くらい」と言う。

 もともと、鼻血が出やすい体質だ。症状を和らげるため手術を受けたが、若くて血気盛んな18歳の鼻血は止まりそうな気配がない。15日に都内ホテルで行われたビッグスポーツ賞表彰式でプロゴルファー石川遼(18=パナソニック)と感激の初対面を果たしたが、イベント後に鼻血が出たという。16日の新人合同自主トレでも、朝8時に始まるアーリーワーク直前に出血し、練習開始に5分ほど遅れた。緊張や興奮状態にあると鼻血が出やすいようだが、原因ははっきりせず「どうしてですかね」と首をひねった。この日は自主トレ2度目のオフで、静養に努めた。

 野球への影響はそれほど感じていない。高校時代は鼻血を出しながら投球練習したという逸話もあるが、厳しい体調管理が求められるプロではそうもいかない。2月のキャンプでは、花粉症という新たな敵も浮上する。1軍キャンプ地の宮崎・南郷は飫肥(おび)杉の産地で、花粉の飛散量が多いことで有名。室内練習場も杉の木でつくられており、西武時代のレッドソックス松坂も悩まされただけに「なにか対策しないといけませんね」と菊池。最速155キロの力を存分に発揮できない可能性もあり、対策が迫られそうだ。

 [2010年1月19日8時36分

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