宜野座マウンド一番乗りだ!

 阪神久保田智之投手(28)が19日、沖縄・宜野座球場で自主トレを公開した。春季キャンプで使用するメーングラウンドに現れると、早速マウンドに上がり、小宮山を相手に15球を投げ込んだ。

 万全な体調が背中を押した。「キャンプ初日からブルペンに入って、全力でアピールできるようにしたい。肩も体も順調です」。17日には今年最初のブルペン投球を行ったが、この日はさらに気持ちを高ぶらせた。昨年のこの時期は、球をまともに投げることさえままならなかった。右肩痛を発症すると、2月の沖縄キャンプで離脱。5月に2軍で実戦復帰したが、1軍での登板機会はわずかに1試合に終わった。先発転向を狙ったシーズンは不完全燃焼だった。

 「去年は何もしていない。去年の分まで取り返すつもりで、悔しさをバネにシーズンに取り組んでいく」。今季の起用法についても先発が基本線だ。だが、去年ほど意固地にはならない。「首脳陣の考えに従う」。チームへの貢献が最優先だ。07年にはシーズン最多の90試合に登板した鉄腕の肩を、これ以上休ませる訳にはいかない。

 [2010年1月20日11時39分

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