さあ、1軍発進!!
広島ドラフト1位の今村猛投手(18=清峰)が「絶賛スタート」だ。20日、広島・廿日市市内の大野練習場でプロ入り初めてブルペンでの投球練習を行った。昨年春のセンバツで優勝に導いた右腕を、高橋建や大竹ら先輩投手も見学。「いい球を投げる」と好評価が相次いだ。この日はマツダスタジアムでスタッフミーティングも行われ、1軍沖縄春季キャンプへの帯同も決まった。
今村は、やはり今村だった。昨春センバツで44イニング1失点のV腕が投球を初披露。大野練習場の屋外ブルペンで投げていると、名だたる先輩投手がゾロゾロとやって来た。高橋建、大竹、篠田、小松…。面々は感心した表情で18歳右腕の投げっぷりを見つめた。
高橋建
いいんじゃないですか。キレイなフォームをしている。ゆったりしていて、力感もあるし、バランスもいいですよね。
大竹
いい球投げますね。投げるバランスがいい。(高卒ドラフト1位だった自身の当時と比べ)向こうのほうが全然上でしょう。
まだ試運転に過ぎない。松本ブルペン捕手を立たせて34球。ゆっくりと左足を上げて、力強い球を投げ込む。全力投球には程遠いがそれでも、182センチの背中からは『大物感』があふれ出ていた。同捕手は言う。「素晴らしいですね。馬力があって楽しみ。しなってくるタイプじゃない。押し込むような。マエケン(前田健)と大竹を比べるなら大竹タイプ。パワーアームでしょう」と振り返った。
ブルペンでの投球は1カ月半ぶりだったが、力投する伊東、川口を尻目に淡々と投げ続けた。「悪くなかった。キャッチボールと違って(マウンドは)傾斜もある。確かめる感じで投げました」。先輩投手や報道陣の視線を一身に集めたが動じない。「気になりませんでした」。マイペースを貫き、堂々と投げ切った。
この日夕方のスタッフミーティングで1軍沖縄キャンプ参加が決定。野村監督は「1軍レベルの投手を見させたい。すべてのメニューをするのは難しいと思うけど、期待しています。潜在能力はある。他の選手の刺激にもなるでしょう」と説明した。高卒選手という枠組みで縛ることなく、横一線で競わせる方針。内容がよければ、即戦力の触れ込みも現実味を帯びる。
今村が朗報を知ったのは大野寮での夕食中。「テレビでやっていました。そうらしいですね。やることは変わらないです」。ポーカーフェースで淡々と話すところも頼もしい。目つきが変わったのは「高卒1年目をどういう意識でとらえているか」と聞かれた時だ。
今村
マウンドに立てば関係ない。今年は1軍にこだわりたい。チャンスがあると思っています。
西武の注目ルーキー菊池雄星に劣らない実力者は強気で言い切る。開幕1軍、先発ローテ、そして200勝…。まずは、大活躍するためのスタートラインに立った。【酒井俊作】
[2010年1月21日11時44分
紙面から]ソーシャルブックマーク




